2020年12月29日火曜日

先日の座談会の全質問とその回答


もう2週間以上前になってしまいましたが、日本語サポート復活記念の公式放送に参加しないかという打診をCCPから受け、参加しました。
当初のプランでは、事前に質問に対して簡単な回答を用意しておいて、本番でそれについて掘り下げていく形式で座談会をやる、という予定でした。
予定外に時間が押してしまったのでいくつかの質問については飛んでしまったのですが、せっかくなので私が用意していた回答についてここで全部公開しておこうと思います。


1)What is the most interesting part of this game?
(あなたが考えるこのゲームの最も魅力的な要素はなんですか?)

「アイデア次第で何でもできるところ」 
金稼ぎ一つにしても、ただゲーム内で稼ぐだけじゃなく、 私みたいに攻略サイトを作って稼ぐこともできるし、絵を描いたり、翻訳したり、支援ツールを作ったり、様々なことをISKに結びつけることができる。
ちょっと前にはギャンブルで一山当てたという人もいた。ISKを賭けて仲間内で麻雀していたって人もかなりいたと思う。
他には、キャラメイクの腕を競うミスコンを開催する人もいたり、戦場カメラマンする人もいたり、そういったアイデア次第でいろんなことができるというのが、このゲームの一番面白い点だと思う。
(ちなみにKentさんの「1v10、10v100ができるところ」を書こうとした、と言いましたが、これ実は私と全く逆の意図で、私は「他のゲームでは人数が平等な状態で戦いが始まるけれども、このゲームでは最初から数的優位を作って押しつぶすことができる」という点が好き、という意味でした。)


2)What is your most favorite ship?
(あなたの最も好きな船は何ですか? )

「Tengu」 
火力と防御力と機動性、いわゆる走攻守がバランス良く高くて扱いやすい。
探検にも使えるし、HighからWHまで領域を問わず使えるのも良い。これ1隻あればどこへでも行ける。 
今まで活動領域はコロコロ変わっていったけども、初めて乗れるようになって以来、Tenguだけは常に1隻持ち続けている。
私はT2艦に乗れるようになるよりもTenguに乗れるようになる方が早かった。 


3)What would you like to do if you had 1T ISK? 
(もし1T ISKあったら何がしたいですか?) 

「生産と交易を本格的に始める」 
今までISKを貯めるような活動をしてこなかったので、プレイ年数の割には全然ISKを持っていない。 
生産や交易をやっている人は、1Tとは行かないにしても、数百B単位で資産を持って、手広く商売をしているイメージがある。 なので、もし1T手に入ったら、それを元手にもっとISKを増やす遊び方をしていきたい。 


4)What was the happiest event you've ever played this game? 
(このゲームを始めてから最もうれしかった出来事は何ですか?) 

「公認のファンサイトになったこと」 
超個人的で申し訳ない。 
ファンサイトというのは、EVEに関する情報発信をしているウェブサイトのことで、CCPに申請して認められれば、それを管理している人は無償でオメガアカウントを維持できるというものだった。 
それまでの1年くらいはゲームにログインしてもほとんど出港することなくひたすら情報収集と執筆していたので、その苦労が報われた思いだった。 
今はファンサイトではなく「パートナーシッププログラム」になっていて、対象もウェブサイトだけでなく動画配信など広げられているので、興味のある人は調べてみるといいと思う。 
(ちなみにあの放送のあとTakuyaさんもパートナーシッププログラム認定された) 


5)What is biggest change update patch for you from you start the game? 
(あなたがゲームを始めてからあったアップデートで最も大きな変更は何でしたか?) 

「スキルトレーニングの24時間制限撤廃」 
2014年のPhoebeアップデートの際の変更。 自分に一番影響があったという意味ではこれ。 
アルファアカウントは今もそうですが、それ以前は課金しているアカウントでもこうだったので、とりあえず毎日ログイン「しなければならない」ゲームだった。 
仕事の都合でしばらくログインできない、なんてときには、今欲しいスキルではなく「とにかく習得までに長い時間がかかるスキル」をキューに入れるのが普通だった。 
それ以後は、スキルプランを組んでしまえば、必ずしもログインしなくても、思い通りにキャラを成長させられるようになったので、気長に遊べるゲームになった。そうでなければきっとこんなに長いことこのゲームでは遊んでいなかったと思う。 


6)What would you say if you had only one piece of advice for beginners? 
(ゲームを始めたばかりの初心者に一つだけアドバイスを送るとしたら?) 

「いろんなコープを渡り歩いていろんな人に会って欲しい。」 
よく「合わないと思ったら違うコープに行けばいい」と言われるけども、そうではなく、「今いるコープが合っていても、違うコープを見てみてほしい」と私は思っている。 
コープごとの特色は意外と違っていて、やってることも全然違ったりする。新しい遊び方や楽しみ方を知ることができるので、このEVEというゲームをより楽しむことができると思う。 
大抵のコープは、コープの資産を盗んでいったりだとかそういう問題を起こして出ていったのでなければ、出戻りでも歓迎してくれると思うので、気兼ねなくコープを行き来してみるといいと思う。 
(この放送の後ほどなくして、私はRistさんやApaさんの所属するB-PIX(NACHO)からFESTAへ移籍しました。B-PIXに不満があるわけではありませんでしたがFESTAにも興味があったので、一旦行ってみようと思っての移籍でした。)


7)What are the best things that have happened in the Japanese EVE community? 
(あなたの中で日本のコミュニティーの中で起こった最も良い出来事は?) 

「今回の再日本語化」 
言うまでもないこと。これ以上のことはない。 


8)What resources would you recommend for someone just starting the game? 
(ゲームを始めた初心者におすすめする情報源は?) 

「人」 
本当なら「私が管理するWiki」と書くべきなんでしょうけど、率直にこう思っています。 
攻略Wikiやまとめサイトから情報を得ようにも、このゲームの情報量ってものすごく多いので、必要な情報だけを集めるっていうのはすごく難しいと思う。 
経験者から聞くのもいいし、初心者同士で「ここで詰まったけどこうやって解決した」みたいな情報共有ができたなら、それが一番わかりやすいし、楽しいと思う。 


 9)For corp members: can you tell us more about your corporation? Are you recruiting? 
(コープに所属している人向け:あなたの所属するコープについて教えて下さい。またそのコープはリクルートしていますか?) 

(割愛)


反省点があるとすれば、私を含め全体的な喋りの内容がやや初心者向けではなかったかなと思うところはあります。司会役ではなくあくまで参加者という立場だったので、そうでなくても他人の喋りを遮るのはあまり良いことではないのですけども、もう少しあれこれ言って初心者にもわかりやすい内容に持っていけたら良かったのかもしれないなと思います。

ちなみにこの放送当日は私は出張中で、自宅にはいませんでした。
どこから喋っていたのかというと、関東の某ネカフェからです。マイクのないところだったので、新しいマイクをわざわざ買って、それを使って参加していました。
でも、それだけの価値のある放送だったと今でも思います。

2020年8月27日木曜日

コルベットPvP考察

 Abyssal Proving Groundの5vs5コルベット戦に向けた練習会を経て感じたことを列挙

  • 火力に比べてタンク力がかなり弱い。5vs5なので最初の1隻はまず消し飛ぶ。タンクして耐えるという発想は捨てるべきかもしれない。
  • ドローンが強い。通常なら落とせば良いところだが、この火力優位な環境ではドローンを落としている暇がない。
  • スロット構成が一律で2/2/2かつリグなしなので、複数Modの相乗効果というものはほぼ得られない。1スロットでどれだけアドバンテージを得るかを意識したFitが強くなると思う。
  • 短射程タレットで交戦レンジを維持するのはほぼ不可能に近い。相手がNoPropでない限り、攻撃をほとんど当てられない。故に長射程タレットまたはライトミサイルの装備が大前提となる。T2タレットが使えないためバラージもスコーチもない。
  • ロックレンジが通常で約30km前後、SeBo使用で45kmでほぼ共通であり、EWARするにしろドローンを投げるにしろ、先手を取れるかどうかがかなり重要になってくる。
  • MWDを載せていないと容易にカイトされてしまう。特にドローンはModなしでもフルスキルで交戦レンジ60kmまで伸びるので、MWDなしだと本当になすすべがなくなる。

2020年6月7日日曜日

Vorton Projector仕様(ほぼ決定版)

Ristさんの考察の二番煎じではあるけども、個人的に検証したことについて記録しておく。
2020/06/06時点でのSisiの情報なので(特に搭載制限について)変更される可能性あり
(06/10追記)案の定、装備制限がかかった。

Vorton Projector


基本的な点

  • 新規武装。Keepstar用DDD(Standup Arcing Vorton Projector)を艦船搭載用に小型化したという設定。
  • タレットハードポイントを使用する。
  • EDENCOM艦がボーナスを持っているが、スロット数の制約で1基しか搭載できない。
  • CPUもPGもめちゃくちゃ食う。同サイズタレットを一式載せるより重い。
  • 弾薬はコンデンサーパックという新規のもので、発射するたび消費する。同時にキャパシタも消費する。
  • トラッキングはなく、爆発半径と爆発速度がある。つまりミサイル式のダメージ計算が適用される。弾着はタレットと同じように即時。
  • 精度低下範囲がないため、最適射程距離外の目標には撃てない。
  • 撃ったターゲットを中心に、半径10km以内の目標のうちランダムに4つの目標にも同時に着弾する。ただし同一目標に2ヒットはしない。つまり最大で5目標に同時にダメージを与える。ダメージ計算はそれぞれ独立して行われる。
  • 着弾先は、直接撃っているターゲットを除き発射するたびに完全ランダム。
  • 単体で見るとDPSは低いが、5目標に同時にダメージを与えたときの理論値はTrigタレットのそれを上回る。
  • ダメージ属性はEMとKinで、Trigの逆。T1はEM寄り弾とKin寄り弾があり、それぞれ短射程弾と長射程弾がある(計4種)。
  • T2弾はEM/Kin両属性がほぼ同等で、短射程と長射程の2種。どちらも爆発速度にペナルティがある。
  • 爆発半径/速度は概ね同サイズの長射程ミサイルと同レベル。射程についてはミサイルのようにスキルで強力な補正がかかるわけでもなく、ボーナスで伸びるわけでもないので、それに比べると若干劣る。

応用編

  • 火力・射程・爆発半径/速度は既存スキルの影響を受けず、専用の新規スキルによってのみ強化できる。
  • 例外としてWeapon UpgradesとAdvanced Weapon Upgradesの影響は受けるため、搭載負荷の軽減は可能。
  • ロースロットの火力強化Modも追加されるが、Tracking Computer/Enhancerに相当する射程強化Modはなく、既存のものの影響も受けない。対応リグもない。
  • 着弾範囲10km、着弾対象数5は全サイズ共通。増やす手段は現状無い。(KeepstarDDDはリグで着弾対象数を増やせた)
  • KeepstarDDDは着弾する順番が後になるとダメージが減衰する仕様だったが、こちらにそれはない。
  • ランダム着弾はセーフティの影響を受ける
  • ハイセク/ローセクでセーフティ緑にしている限り、敵性NPC・戦争相手・決闘相手・容疑者・アウトローなど合法的に攻撃できる相手(一部オブジェクトを含む)にしか発射できないし、それらにしか着弾しない。
  • ヌルセク/WHでは完全に敵味方問わず着弾するため、近距離戦で用いると大変なことになる。一応、自分自身には当たらない。
  • Trigタレットとは違い、EDENCOM艦専用武装ではない。他国艦船でもタレットハードポイントさえあれば搭載でき、しかも複数搭載できる。
  • 前述の通りCPUもPGも大量に消費するが、最大CPUを強化すればBSクラスがMサイズタレットを大量に載せることは可能。
  • SサイズはSkybreaker、MサイズはStormbringer、LサイズはThunderchildのみが装備でき、それ以外の艦船は装備できない。(06/10追記)
Redditより。装備制限がない状態での惨状。