概要
1日目
3日目(2日目)
shuさんとのコンビ
「自分自身それほど腕前があるわけではないのに、相方はそこそこ腕がある人がいい、それもポイントが低い人がいい」というわがままを通せてしまった。自分自身が2.5ポイントも背負ってしまったが、初心者勢と組んでるのにハンデを背負って苦しんだり、AT勢と組んで強烈なハンデを背負ったりという未来は回避された。ペア募集チャンネルで募集を掛けているshuさんを見つけたときにはもう真っ先に声を掛けに行っていた。とはいえshuさんからは「初心者から声掛けがあったらそちらを優先したい」という提案があったのでそういうことにしたのだが、どちらにも1週間ほど声掛けがなかったのでコンビ結成と相成った。
私はともかくshuさんは、日本人界隈なら誰もが知るPvP実績があるのに1ポイントしか持ってないという一種のチートキャラだったのだが、誰も声を掛けなかったのである。もったいない。
Fit/戦術思想
何回かの練習会を経て「RLML Caracal/Bellicoseがお手軽高火力でやばい」という共通認識を持ったので、それらの1クリップ分を耐え切るタンク(&リロード完了までに1隻落とし切る)を確保することを最低条件としてFitを組むことにした。実際、初日のメタの中心はRLML Caracal/Bellicoseであった。シールド艦を使うなら上の2つのほうが強いだろうという発想から、メインで使用するのはアーマー艦とし、アーマーでその条件を満たすには1600mmプレート(+MAAR)が必須という結論に至る。
上記2つよりも単体として脅威と見たのはArbitratorで、
- Vexorと同等以上のドローン運用力
- 低リソース火器のRLMLを運用できる
- 上記の2点から、火力にPGをあまり使わないため、火力を確保しながらタンク偏重にできる
- 無理なくTD/GDを組み込め、ドローン艦以外に有利を取れる
という点を評価した。脅威なら逆にこれを使えばいいだろうということで、これを中心にCaracal/Belliに勝つ戦術を構築することにした。
MWDで走る相手にドローンを投げても、ドローンが追跡<>攻撃モードを行き来してダメージがガタ落ちするので、その火力を十全に叩き込むためにはタックラーが必要となる。
タックルし、かつきちんと戦うためにはMWD/Web/Scram/電池、とミッドスロットが4つ必要、その上でそれなりの足を持つアーマー艦、となるとThoraxしかなかった。ドローン帯域を50持つことからTDにもそこそこ耐性がある、というのも都合が良かった。
タックルし、かつきちんと戦うためにはMWD/Web/Scram/電池、とミッドスロットが4つ必要、その上でそれなりの足を持つアーマー艦、となるとThoraxしかなかった。ドローン帯域を50持つことからTDにもそこそこ耐性がある、というのも都合が良かった。
つまり、戦術としてはアンチカイトであり、Thoraxで敵の柔らかそうな方を捕まえて撃ち抜き、最悪Thoraxと交換になっても1v1で負けないArbitratorを押し付けて勝つ、というものであった。練習でも実際そのとおりになった。
他に候補としてはOmenを使うプランもあったが、「Thorax/Arbiならだいたい勝てるんじゃないか?」という話になり、結局このコンプ一本で戦うことしか考えていなかった。
他に候補としてはOmenを使うプランもあったが、「Thorax/Arbiならだいたい勝てるんじゃないか?」という話になり、結局このコンプ一本で戦うことしか考えていなかった。
[Thorax, 2v2 v3]
Damage Control II
Multispectrum Energized Membrane II
Medium Ancillary Armor Repairer, Nanite Repair Paste
Reactive Armor Hardener
1600mm Crystalline Carbonide Restrained Plates
Medium Capacitor Booster II, Navy Cap Booster 800
50MN Quad LiF Restrained Microwarpdrive
Stasis Webifier II
Warp Scrambler II
Heavy Electron Blaster II, Void M
Heavy Electron Blaster II, Void M
Heavy Electron Blaster II, Void M
Heavy Electron Blaster II, Void M
Heavy Electron Blaster II, Void M
Medium Ancillary Current Router II
Medium Ancillary Current Router II
Medium Polycarbon Engine Housing I
Federation Navy Hammerhead x5
Null M x1000
Void M x1000
Navy Cap Booster 800 x17
Caldari Navy Antimatter Charge M x1000
Nanite Repair Paste x1000
[Arbitrator, 2v2 1600 Dual]
1600mm Crystalline Carbonide Restrained Plates
Medium Ancillary Armor Repairer, Nanite Repair Paste
Multispectrum Energized Membrane II
Medium Armor Repairer II
Reactive Armor Hardener
50MN Quad LiF Restrained Microwarpdrive
Medium F-RX Compact Capacitor Booster, Navy Cap Booster 800
Tracking Disruptor II
Tracking Disruptor II
Rapid Light Missile Launcher II, Inferno Fury Light Missile
Rapid Light Missile Launcher II, Inferno Fury Light Missile
Rapid Light Missile Launcher II, Inferno Fury Light Missile
Drone Link Augmentor II
Medium Ancillary Current Router II
Medium Ancillary Current Router II
Medium Ancillary Current Router I
Imperial Navy Acolyte x5
Imperial Navy Infiltrator x5
Republic Fleet Valkyrie x5
Republic Fleet Warrior x5
Inferno Fury Light Missile x60
Nova Fury Light Missile x120
Navy Cap Booster 800 x14
Caldari Navy Inferno Light Missile x120
Caldari Navy Nova Light Missile x120
Nanite Repair Paste x256
DPS的にはT2ドローンの方が優れているが、火力をドローンに頼っているという戦術上の理由から、HPが倍あり破壊されにくい海軍ドローンを選出している。
なお、1回戦で使ったArbitratorは結構違い、
- プレートが入っておらずタンクはDualRepのみ
- ドローンリンクではなくMニュートを搭載
- それらを稼働させるために電池を2つ搭載
- TDではなくGDが1つのみ装備
というFitだった。
目論見通りThoraxから撃ってくれたおかげで問題にはならなかったが、Belliとの1v1でそこそこ怖いHPの動きをしていたので、仮にArbiが先にプライマリになってたらまずかったかもしれない。また、Nightcapが1試合目で使用していたArbiを研究する過程で1600+DualRepが可能ということがわかったため、中遠距離志向の上記のようなFitに落ち着いた。また、もともとArbiはTD/GD1つずつを搭載していたが、2試合目を前にshuさんが「Nightcap/Nixチームが2隻ともミサイル艦を使ってくるとは考えにくい。少なくとも1隻はタレット艦のはずだし、2隻ともタレットの可能性も十分に考えられる」と予想したことからTD2本積みとなった。この予想は的中していた。
実戦評価と反省
速力を底上げするためにThoraxのリグにポリカーボンを入れているが、これをカレントルーターにし、電池をスモールサイズに換えれば、エレクトロンではなくイオンブラスターが搭載できた。ポリカーボンは仮想敵の一つであるカイトOmen(≒Nightcapチームが初日に使っていたあれ)に追いつけるようにすることを目的として搭載したものだったが、0kmで内側から追跡できるという優位性を活かせば、半径75kmという狭いフィールド内なら多少の速力差があってもタックルできたのではないか。これは十分には検証していなかったし、検証するべきだった。
最終日前日の練習でまさしくそのThoraxを採用したコンプに撃ち負けているため、純粋なBrawlコンプには不利、ということはわかっていたのだが、検討はされなかった。これがそのまま、最終日の対Nightcap/Nixチームとの試合の結果に繋がった。
イオンにしていれば、少なくともStabberの方は落とせただろう。1v1でArbiがOmenに勝てるかは別問題として。
イオンにしていれば、少なくともStabberの方は落とせただろう。1v1でArbiがOmenに勝てるかは別問題として。
もう一つの特徴としては、このコンプはタンク性能の多くをReactive Armor Hardenerに頼っているという点があった。
Calacal/Belliを使用する場合、もちろんミサイルの攻撃属性は単一であり、ドローンもまた単一属性攻撃である。明らかにアーマー艦であるこちらのコンプに対しては攻撃属性をExpに寄せてくることが容易に想像できる。Reactiveはそれに対して極めて強い。このThorax/ArbiコンプがCaracal/Belliに勝てる大きな要因の一つであり、1回戦の勝因でもある。
Calacal/Belliを使用する場合、もちろんミサイルの攻撃属性は単一であり、ドローンもまた単一属性攻撃である。明らかにアーマー艦であるこちらのコンプに対しては攻撃属性をExpに寄せてくることが容易に想像できる。Reactiveはそれに対して極めて強い。このThorax/ArbiコンプがCaracal/Belliに勝てる大きな要因の一つであり、1回戦の勝因でもある。
だが、Nightcapほどのプレイヤーであれば属性を散らしてReactiveを機能不全にすることを考えるだろう、という視点が欠けていた。結果、圧倒的高火力のCaracal/Belli相手でさえある程度耐え凌げるはずのコンプなのに、想像していたよりも簡単にこちらのタンクが抜ける、ということに繋がった。
そもそも論として、あちらはこちらが前回と同じコンプを使うと予想して、それに対して有利を取れるBrawlコンプを選出したが、こちらはあちらが何を使ってくるのか想像もできていなかった。
前回と同じカイトなら、もしかしたら勝てるかもしれない、程度の考えであった。
前回と同じカイトなら、もしかしたら勝てるかもしれない、程度の考えであった。
じゃんけんと言うこともできるかもしれないが、完全に読み負けたという思いが強い。
加えて、Stabber(とRupture)についてろくに研究していなかった。6/4/4のスロット配置では何もできんだろう、と思っていてpyfa上で組むこともしなかった。そしてアリーナで対面して425mmACが見えて大慌てしたわけなのだが、後で冷静になって組んでみれば、スタンダードなRLML-Caracalと同じくらいのDPSとタンクは持たせられた。ただし射程も電池もないのだが。
そうやって慌てる中で「先にStabberを落とす。StabberにTDを2本当ててそれをThoraxがオービットしダメージレースに勝つ」という方針を立てたのだが、これは間違っていた。こちらのArbi同様このStabberが火力を発揮するにはタックラーが必要で、Omenがそれを担っていた。火力があるのはStabberには違いなかったが、Arbiとの1v1となったときにこちらにとって厄介なのはOmenの方だった。距離さえ取れればTDでタレットを封じられるが、OmenはWeb(またはScram)でそれを許さないのに対して、Stabberはタックルできず電池が積めないために走り続けられないので、1v1を見越すのならOmenから撃つべきだった。
更に最悪の失策として、TDしてオービットすると決断したにもかかわらずVoidからNavyAntimatterへ切り替えるのを忘れていた。本当にこれが最悪だった。TD+オービットで確かに425mmACを回避できてはいたのだが、こちらのタレットも当たっていなかった。
FFAはほぼ完全に運ゲーだった(と考えていた)ので特に言及すべき点はなし。
強いて言うなら、FFA用のFitをちゃんと検討しておけば多少はマシだったんじゃないか?と言えるかもしれない。でも一度勝てたのは純粋に漁夫の利だった。
強いて言うなら、FFA用のFitをちゃんと検討しておけば多少はマシだったんじゃないか?と言えるかもしれない。でも一度勝てたのは純粋に漁夫の利だった。
最後に
shuさんありがとうございました。おかげで楽しく戦えました。今後とも宜しくお願いします。
運営の皆さんもお疲れさまでした。
運営の皆さんもお疲れさまでした。
もう一度やりたいかと言われると、、、、うーん。
最終的にNightcapの手のひらの上で転がされてた様に感じてしまった。もっと練習を積めばもっと戦えてたという思いもあるけども、そこまでストイックになれるかと言われると・・・・わからない。
どっちかというと、次は運営の方を手伝ってもいいかなとは思った。見ていて明らかに人手不足だったし。こういう裏方のほうが性に合ってるのかもしれない。