組織とは
ある目的を果たすために、一定の機構の下に協同して働く人の集団。あるいはその機構そのもの。
故にその目的は組織よりも優先される。
組織の3要素
- 目的
- 機構
- 人
組織の原則
権限の委任
権限と責任はなるべく実行集団に委任する。
部下の職務を円滑に遂行させるとともに、管理者が自らの職務に専念できるようになる。
- 委任先からの他者への更なる委任は原則として認めない。
- 部下の創意を尊重せよ。
- 委任後も管理者は変わらず監督責任を負う。
指揮系統の統一
- 命令は直属の上司からのみ与える。
- 部下の業務範囲を明確にする。
- 業務の責任者・報告先を明確にする。
- 定例的業務は命令・報告の順序を定める。
簡素
組織を必要以上に細分化しない。
職務の三面等価
職務には「責任」「権限」「義務」が付随する。この3つは職務の大きさに比例する。
組織管理とは
目的を経済的、効果的に実現するため、人・者・金・時間・空間等すべての要素を適切に結合し、その運営を指導・調整すること。
目標を設定し、目標達成のため部下を指導・監督して、目標通りの結果が出たかをコントロールすること。
目標を設定し、目標達成のため部下を指導・監督して、目標通りの結果が出たかをコントロールすること。
管理の原則
感覚的管理
- 感覚及び経験を駆使する。
科学的管理
- 科学的な原則の探求
- 原則に基づく計画立案
- 結果の分析と進歩のための検討
原価意識
- 常に、目的に対して労力が適当であるかを考慮する。
時間の信託
- 管理者の仕事は、他者の時間を管理して成果を生むこと。
- 時間は全ての者に平等に与えられているが、使い方によって生まれる価値は変動する。管理者は自己及び部下の時間の効果的使用に努めなければならない。
人間性の尊重
- 部下を正しく認識する。
- 部下の主体性を尊重する。
- 能力に応じて業務の権限を委任する。
- 責任を持って遂行させる。
管理の五機能…「計画」「組織」「指令」「調整」「統制」
計画
計画の要件
- 全容をつかめるものであること
- 事前に見通しが立っていること
- 重点がはっきりしていること
- 関連作業を同時進行でき、なおかつ効率的に作業できること
計画立案の5F
- Find : 目的・条件等あらゆる要素を見つける
- Filter : 不要なものを取り除く
- Figure : いくつかの案を比較検討する
- Face : 最良の方法を決定し採用する
- Follow : 後からの改善を怠らない
組織
組織の編成
- 目的の確立(目的は組織に先立つ)
- 部門の職務と個人の職務を決定する
- 機構を確立する(組織は人に優先する)
- 人員・資材を割り当てる
指令
組織内の部下に任務を与えて具体的に働かせるための意志表示
指令の要件
- 責任と権限を明確に
- 指揮系統を明確に
- 職務が重複しないように
- 具体的かつ適量に
伝達方式
- 文書形式
- 複雑な内容のとき
- 確実な実行を期するとき
- 長期にわたる内容のとき
- 指令を回送するとき
- 口頭伝達
- 緊急を要するとき
- 簡単な事項のとき
- 文書指令の補足
- 単なる助言等
- ※必要に応じて口頭指令を筆記させる。あるいは文書指令を後刻送付する。
指令においては目的・方針を明示し、何故そうしなければならないかを理解できるようにする。
調整
同時進行する作業において(あるいはその前段階で)、それらの調和あるいは統合を図ること。
調整の要件
- 上司・部下・同僚との連絡を密にする
- 必要ある者に限定し調整を図る
- 計画・方針等に基づかせる
統制
あらかじめ立てた計画に基づく基準を定め、それに従わせる。また、基準どおりに進行していない場合に、事後の行動を矯正すること。
統制の手順
- 基準の設定
- 業務成果の測定と報告
- 是正措置の実施
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